アニメ「ブルーピリオド」の第9話「さまようナイフ」のあらすじと感想です。
2次試験に向けて八虎は色を向き合うことにします。
しかしそんなときに、龍二が美大に行くのを辞めたことを知ってしまい…。
色へのこだわり
1次試験が終わり、八虎は2次試験へ向けて自分の課題へと向き合います。
ほかの人のスケッチブックを見たりと、時間がない状況でできるだけ吸収しようとする姿はさすがですよね。
予備校の先生との面談で、八虎は「色」について相談します。
その結果先生に色は無限に変化する一方で、武器は持ちすぎると絵が曖昧になりやすいとも言われました。
しかし色良い人とそうでない人は、色に対して神経を研ぎ澄ませているかどうかだとも教えてもらいました。
たしかに有名な画家の場合、この人はこの色をよく使うってあるあるですよね。
自分が好きだと思う色を見つけて、効果的に使えるようになったら、さらに八虎の絵はよくなりそうです。
龍二の選択
八虎は龍二に偶然街で会い、色選びを手伝ってもらうことにします。
そこで龍二が好きだといった「バーミリオン」という赤色を購入。
1次試験に落ちて美大に行かない選択をしたことも知ります。
しかし後にセンター試験で会った日本画選考の子から、龍二が1次試験に×を書いて途中退出したことを聞く八虎。
龍二は両親と上手く言っていないようで、唯一優しい祖母はまだ日本画で大学に行くと思っているよう。
おそらく本当は日本画以外の絵を描きたかったのに、祖母の気持ちや日本画を描かないなら龍二の個性を潰そうとする親の行動が原因で押しつぶされてしまったんでしょうね……。
龍二は日本画選考の子から龍二の絵を見せてもらったのですが、日本画より洋服の絵の方がやはり生き生きと描けているように感じていました。
優等生の八虎
そんな龍二が気になって八虎は龍二と電話するのですが、八虎は優等生だから話すことはできないと言われてしまいます。
橋田も言っていたのですが、溺れた人間の気持ちは溺れた人にしかわからないですよね…。
世田介が八虎のことを嫌っていたのも、おそらくこの部分なんだと思います。
八虎はこのまま2次試験に挑んでも気になってしまうということもあって、龍二ととことん向き合ってみることにしました。
最後電車で龍二に「海に溺れに行かない?」と言われ、自分から先に電車に乗る姿はすごく気迫があってかっこよかったです。
龍二は2次試験前だから来ないだろうと思っていたんでしょうが、八虎はいざというときは行動する男。
悩み事が解決しなくても、向き合ってくれようとしてくれるこの行動だけで、かなり龍二は救われたんじゃないかなと思います。
感想
ずっと気になっていた龍二の気持ちがわかる回でしたね。
龍二の両親がどういう生活をしているのかわからないのですが、日本画を辞めた途端私物を全部破棄するなど、かなり攻撃的な印象を受けました。
祖母が優しいからこそ裏切れないと、ずっと自分に嘘をついている状態だったのは辛かったでしょうね。
八虎がどんな風に龍二と向き合っていくのか、注目していきたいです。
以上、アニメ「ブルーピリオド」の第9話「さまようナイフ」のあらすじと感想でした。
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