BEASTARS 9話の感想とあらすじ

BEASTARS

BEASTARSのアニメ1期の9話「エレベーター最上階の戦慄」のあらすじを紹介、感想もお届けします。

ルイ先輩の過去

ルイ先輩の右足の裏には4という数字が刻まれています。

ルイ先輩は幼い頃4番という商品番号で呼ばれ、5歳だったルイ先輩は裏市で肉食獣の餌として売られていたことが9話で判明しました。

そんな幼いルイの元に現れたのは「オグマ」という男で、仲間を守ろうとハイエナに立ち向かう幼いルイを見て「大した正義感だな」と言い購入します。

オグマは草食獣のシカではありましたが、幼いルイを飢えた肉食獣がいる部屋へと連れて行き閉じ込め、ナイフを渡しどんな行動をするのか試します。

幼いルイはそのナイフを肉食獣ではなく自分の首へとあて、食われるくらいなら自殺しようとします。

オグマはそんな幼いルイを「誇り高き少年」と称賛。

オグマの正体はホーンズ財閥の会長で、子供ができなかったことからルイを血の分けた実の息子として生きてもらうと言葉がわからないルイに告げます。

「君ならこの世界を変えられるぞ」そう幼いルイに告げるオグマは、やり方は強引ではありますが幼かったルイをかなり気に入った様子。

ルイ先輩は父に出会うチャンスがあったから、光を浴びることができたんですね。

元々の気質もあるのでしょうが、父の期待に応えるためにルイ先輩はいろいろ気丈にふるまって頑張ってきたんだと思いました。

だからこそルイ先輩は、テムの事件に誰よりもすごく真剣に向き合っているのでしょう。

狙われるルイ先輩

事件現場に花を供えにきたルイ先輩。

レゴシは偶然その場面に遭遇、ハルちゃんとのこともあって慌てて隠れるのですが、ルイ先輩襲おうとジャガーが!

とっさにレゴシはそのジャガーを捕まえ、襲おうとした理由を問いただします。

じつは隕石祭のあとにルイ先輩がビースターになるのは確実らしいという噂があり、そうなると肉食の立場が本格的に弱くなる。

だから多くの肉食の獣たちはルイ先輩をリンチにしようとしていると。

ジャガーは自分の名を挙げるために、ルイ先輩を襲おうとしたのです。

レゴシは自分とルイ先輩を比べて完敗だと悟り、「あんなにビースターにふさわしい獣はいない」と再確認。

ルイ先輩を肉食獣から守ることをレゴシは心のなかで誓います。

ハルちゃんに対しての気持ちは片思いでもいいと、ルイ先輩を守るためにも気持ちにふんぎりつけなくちゃと決めるレゴシは本当にすごいなと思いました。

ハルちゃんもルイ先輩のことも、レゴシは大切に想っていることがよくわかりましたね。

隕石祭の約束

レゴシは自分の想いを断ち切るために、成就しない前提でハルちゃんに告白しようと決意します。

ハルちゃんのことが好き…と告白するレゴシに対して、ハルちゃんはわざと聞こえないフリをします。

レゴシはこの告白で何かを壊す気はない、ルイ先輩も尊敬しているしとちゃんと自分がどう思っているのかハルちゃんに告げます。

このご時世だから無害でいたいというレゴシ。

そしてレゴシは隕石祭の夕方待ち合わせしようとハルちゃんと約束、そのとき自分の気持ちをきちんと言わせてほしいと。

レゴシは奥手ではありますがこういった男らしい面もあって最高ですね!

ハルちゃん誘拐される

レゴシの言葉に悩まされるハルちゃんでしたが、なんと何者かによって誘拐されてしまいます。

ハルちゃんを襲った獣はなんとライオン!

ライオンといえば市長さんを思い出しますよね…。

そんなハルちゃんがいないくなったことに気づいたのは、あのミズチの彼氏たち。

残された靴がハルちゃんのものだと匂いで気づき、すぐに警察に連絡をと落ちていたシシ組のカードと一緒に拾ったハルちゃんの靴を隕石祭の実行委員のシマウマに渡します。

しかしシシ組が首謀となると警察も動くかどうか…と渋い答えが。

それだけシシ組は強い集団ということですよね。

その場に来た市長は、このことは私に任せて口外しないようにと生徒たちに話します。

秘密裏に操作して必ず助けると市長は言いますが、ちょっと怪しく感じてしまいますよね。

生徒たちは市長さんが言うなら大丈夫と安心して帰っていくのですが、やはり市長は「ここで騒ぎを起こされてはたまったものではない」とテント裏でシシ組のカードの破き捨てます。

シシ組とくだらない組織と表現し「覆されることだけは避けねばいけない」と言っていることから、同じライオンではありますが結託しているわけではなさそう。

しかしハルちゃんのことはもう手の施しようはないと、もう諦めている様子。

つまりシシ組と争って騒ぎを起こされないように、ハルちゃんには犠牲になってもらおうと市長は考えているということですよね。

ボスが優しい理由

隕石祭の準備している広場を停電させたのはシシ組で、ハルちゃんはボスのディナーとして誘拐されたことが判明します。

シシ組は「色素を持たない肉の味は極上だそうだ」と全身純白の獣を探していて、ハルちゃんを誘拐したんです。

ただ乱暴しようとする組員とは違い、ボスはなんだか優しそう。

でもあくまでもハルちゃんのことを「高級食材」とボスを見ていて、優しいのもあくまで完璧な肉を食べるための工程。

ハルちゃんはどうなってしまうんでしょうか…。

世界が平和であるために

ルイ先輩は市長からハルちゃんが誘拐されたことを伝えられます。

市長がルイ先輩に教えた理由は「君には大人の世界を知っておいてもらう必要がある」というものから。

ビースターになればシシ組に手を焼く、つまりシシ組との付き合い方を市長はルイ先輩に話したということですね。

隠蔽しようとしている市長に焦る表情のルイ先輩。

自分の大切な子が肉食獣に誘拐され、しかも隠蔽されようとしているなんてルイ先輩の気持ちを考えると苦しいですよね。

しかもルイ先輩には仲間のためにビースターになるという決意があります。

しかし市長の決意というのはかなりのもので、学園に入るときには牙を抜き400万かけて整形したと。

自分のアイデンティティーを捨てる、それだけの気持ちがなければこの世界では上に立てないということですよね…。

しかも市長は裏市の生き餌の記録を持っていて、交換条件として隕石祭が無事に終わったら、ルイ先輩の過去を揉み消すと言います。

つまり裏市の生き餌は、市長が公認しているものだったということ。

大衆を納得させるために一部を犠牲にする、それがこの世界の平和を成り立たせていたいうことですよね。

はたして本当に世界は平和なの?と私は思ってしまいました。

レゴシVSルイ先輩

ミズチの彼氏たちと偶然すれ違い事件を知ったレゴシは、ハルちゃんが誘拐されたことをルイ先輩に伝えにきます。

しかし助けにいかないとというレゴシの手を、ルイ先輩は振り払います。

気持ち的にはルイ先輩も助けに行きたい…でもそんな自分を押し殺してレゴシには「もう手遅れだ」と。

そしてレゴシに「行きたいなら勝手に行け」と、自分は助けに行かないこと伝えます。

レゴシに言い返しているようで、じつは自分に言い聞かせているルイ先輩。

でもレゴシは拳でルイ先輩を吹っ飛ばし怒りを表現、ルイ先輩も応戦し乱闘になります。

レゴシはルイ先輩の立場もしっかりわかったうえで怒っていて、ハルちゃんは自分がもらうと宣言。

その言葉に動揺するルイ先輩は、やっぱりハルちゃんが好きなんだなという印象を受けました。

感想

まさかハルちゃんが誘拐されてしまうだなんて…。

ルイ先輩にもハルちゃんを助けに行ってほしいのですが、裏市から助かった経緯などを知ると、すぐに助けにいく決断をできなくてもしょうがないと私は思いました。

9話のタイトルになっている「エレベーター最上階の戦慄」は、まさにこの世界の平和の裏の顔のことで、ルイ先輩が世界について知ったということを表しているタイトルだと私は思いました。

裏市からエレベーターで父と上がってきたルイ先輩から見えた世界は本当に平和なのか、今後の展開に注目です。

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