BEASTARSアニメ1期の1話「満月は照らす獣を選んでる」のあらすじと感想をお届けしていきます。
レゴシとハルの出会い
物語の冒頭ハイイロオオカミのレゴシと、ドワーフ種のウサギのハルの衝撃的な出会いのシーンからBEASTARSはじまります。
赤い目をしたレゴシがハルの後ろから飛びかかる様子は、肉食獣と草食獣の現実的な関係性をよく表していると思いました。
食殺事件
舞台は主人公のレゴシ達が通うチェリートン学園の高等部。
演劇部員のアルパカのテムが、夜何者かによって食殺されてしまいます。
テムが食殺犯に「本当にクラスメートを食べるつもりか」と語りかけていた様子から、犯人はこの時点でテムと同じクラスの生徒であることがわかります。
食殺犯はシルエットのみの登場なのですが、かなり身体が大きくてもふっとした丸いフォルムをしていました。
ハイイロオオカミの認識
食殺事件はあっという間に学園中に知れ渡ります。
演劇部は肉食獣と草食獣が上手くやっていた部活の代表ということで、皮肉よねと話す草食獣の女の子たち。
ロバの女の子が「演劇部ってハイイロオオカミまでいるんでしょ」と話していることから、BEASTARSの世界においてハイイロオオカミが強い肉食獣として認知されていることがわかります。
エルスとレゴシ
放課後部員のテムが亡くなったことに動揺する他の部員たち。
テムと同じアルパカのエルスは、どうやらレゴシのことを気にしているよう。
肉食と草食にわかれて部員たちは言い合いをはじめる始末。
そしてエルスはレゴシのことを怖がっているようで、どうやら犯人だと思い込んでいる模様。
ただレゴシは草食獣たちからも「元々少し変わっている」と思われていることが明らかになります。
リスがくるみを割るのにレゴシを探していたりと、演劇部でのレゴシはそこまで恐れられていない印象を感じました。
レゴシの生き方
友達のキツネザルに寮まで送ってもらったエルスのもとに、レゴシが木の陰から現れます。
恐怖の対象がスっと誰もいないときに現れたら、それは怖いですよね。
エルスも「来ないで」といいレゴシを警戒。
なんとレゴシを犯人扱いして、ハサミまで向けてしまいます!
しかしレゴシはただテムが書いたラブレターを、エルスに渡したかっただけだったんです。
生前テムが手紙をエルスに渡せずにいたことを知っていたレゴシ。
エルスは優しいオオカミと知っていたのに…とキツネザルに言ってしまった悪口を明日撤回するとレゴシに話します。
ただそんなエルスにレゴシは「撤回しないでいい」と言葉をかけます。
理由は「亡くなったあとに初恋が知れ渡ったらテムが気の毒だから」と…。
怖がられて嫌われて生きてきたレゴシ、今までと変わらないからと言う姿は本当に不器用そのものですね。
レゴシとルイ先輩の出会い
テムが食殺された現場で、生前テムとやりとりした思い出を辿るレゴシ。
そこにアカシカのルイ先輩がテムに花束を手向けに現れます。
演劇部で主役を演じ学園でもカリスマ的な人気を誇るルイ先輩、レゴシに頼みがあると呼びつけ連れていきます。
ハイイロオオカミに犬っころと言ってのけるルイ先輩からは、かなりの強者感を感じました!
ハルは浮いている
花たちの世話をしているウサギのハル、そこへクロネコとモモンガが上の階から笑いながら教科書などを投げ入れ嫌がらせをしてきます。
「あなたの場合男の子が助けてくれるもの」というクロネコ。
これだけでハルがかなりモテるウサギであることがわかります。
嫌がらせに泣くということはせず、綺麗に咲いていた花なのに…と静かに怒るハル。
そして嫌がらせをしてきた相手に言い返すと、落ちてくるのはなんとハルの部屋のマットレス!
運ぶのを手伝おうとしたアリクイのオスに「やめとけよハルだ」と止めるポニー。
学食で他の獣から一緒に座ることを断られ、ハルが学園内で浮いていることがよくわかります。
ハルがいじめられている原因
学食裏で1人でいると絡んできたのはウサギの女の子。
ハルの悪口を言いふらしていたのはミズチという絶滅危惧種のハーレクイン種のウサギで、自分の同種族彼氏がドワーフ種のハルと関係を持ったことで破局。
自身の血統というプライドを傷つけられ腹をたて、取り巻きと一緒にいじめをしていたんです。
水をかけられ「他のオスとも遊びまくっていること学校中に広めてやるからね」と言われたハル。
たしかにハルがやっていることは、他の女の子から反感を買いそうなことですよね。
いじめはダメですが!
ルイ先輩を守るレゴシ
ルイ先輩に呼びつけられ連れていかれた先には、ヤギのゾーイがいました。
テムの代役に決まったゾーイは、まだ台本を覚えておらず「なぁ…台本を食っちまったのか?」とルイ先輩。
そこにマングースのカイが!
テムと最終選考まで一緒に残ったのに、代役がゾーイに決まり文句を言いにきたのです。
しかしそこでルイ先輩は「お前を役者チームから降ろすことが会議で決まった」と告げます。
理由は本番中に2つミスをしたから。
それに怒ったカイがルイ先輩に拳を向けた瞬間、レゴシはそれを阻止します。
「役者の安全第一」「裏方の大切な任務なんだ」「彼は主役だよ」とレゴシはカイに言います。
その様子にルイ先輩は少し驚いた表情をします。
退室しようとしたレゴシの尻尾を掴むルイ先輩は、「君は思ったより話がわかりそうだ」と言い今夜講堂に忍び込んでゾーイに稽古をつけるとレゴシも見張りとして誘います。
「オオカミだろ少しは悪くなってハクつけようぜ」とルイ先輩。
ルイ先輩とレゴシの関係はたまらないですね!
小さいルイ先輩の方が精神的な力関係が上というところが、たまらなくキュンポイントだと思います。
1話の冒頭へ…
守ってきてあげないとと寄ってきたオスが、幻想と違うと食い散らかして去っていくと悩むハル。
餌でありつづける人生だったと、どこか達観している様子のハルは水を被った制服が乾いてから帰ったため、外は真っ暗でした。
講堂の裏口で見張りをしていたレゴシは、何か物音に気づきます。
そして何か匂いを察知!
その匂いは草食動物であるハルのもので、レゴシは本能を呼び覚まされます。
ハルもそのことに気づくのですが「ああ…私のことなんかもうくれてあげる」と諦めたような雰囲気、それでもその場を逃げ出そうとします。
冒頭の描写にここが繋がってくる…という感じで、1話は終わっていきます。
感想
BEASTARSは動物のお話ということで、草食獣と肉食獣とわかりやすくなっていることで、それぞれ相手のことを決めつけて話している様子がよくわかりました。
人間社会における人種差別に近いものを感じ、相手をよく知らないから差別をしてしまう…ということが描写されています。
食殺の犯人もまだわかっていませんし、今後どのように物語が展開していくのか楽しみですね。
以上、BEASTARSアニメ1期の1話「満月は照らす獣を選んでる」のあらすじと感想をお届けしてきました。
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